店舗経営者や中小企業で人を雇っている方なら誰しも悩まなければいけない問題ですよね。
募集かけても全然連絡がないとか、採用したけどすぐに辞めてしまうなどそれぞれで悩みはあると思います。
みなさんはハローワークに行ったことや、バイトル・タウンワークなどすべての求人媒体を見たことはありますか?
ハローワークでは仕事がたくさんあって人に溢れ、求人媒体ではたくさんの企業が掲載しています。
その中から自分のところが選ばれるって本当に至難の業です。
では、どうしたら自分のところに来てもらえるのでしょうか!
まずは考えてみてください。自分だったらどのようなところで働きたいのかを。
楽しく仕事ができる場所?給料がいいところ?保障面など充実したところ?家から近いところ?残業がないところ?勤務時間が選べるところ?などたくさん出てくると思います。
一番に考えてほしいのが、自分のところにどんな人が来てほしいのかということです。
ターゲットを絞らなければ誰に向けて発信したかわからなくなってしまいます。
それでは詳しくお伝えしていきます。
目次
1.求人の入れ方
1-1 求人媒体を使う
求人媒体も大きく分けて2種類あります。「Web媒体」と「紙媒体」です。これは後程、詳しく説明します。
媒体もたくさんあります。「バイトル」「タウンワーク」「クリエイト」「an」「マイナビ」などが挙げられます。
どれもメリット、デメリットはあると思います。金額的にはさほど変わりはありません。
違いがあるとしたら媒体によって一週分の金額で2週掲載できることや、先払いか後払いかなどです。
先払いか後払いかというのは、掲載料は載せた時点で料金が発生するのが一般的になります。けれど中には掲載料は無料で採用したら料金が発生するという後払いもあります。
先払いは何人来ても金額は同じなのでそこはメリットだと思います。デメリットは来なければ無駄金になってしまうということです。大半はこちらだと思います。
後払いは来なければ掲載料が発生することがないので無料ということがメリットです。デメリットは採用人数が多ければ多いほど金額が高くなってしまうことです。一人に対する求人単価がアップすることと、媒体によって違うと思いますが、何日間で辞めてしまっても返金はされないということです。
これを踏まえたうえで利用してもらったほうがいいと思います。
1-2 ハローワークを使う
ハローワークは無料で使えるという利点があります。しかも誰もが知っている。
無料で掲載できるのはとても助かりますよね。いくら採用をかけてもお金はかかりませんので。
「事業所登録シート」「求人申込書」に記載した内容が「求人票」というのに反映される感じになっています。
事業所登録シートは事業所の基本的な情報を登録します。会社概要・事業内容・福利厚生などです。
求人申込書は求人の条件などを記載します。仕事内容・雇用形態・雇用期間・給与などです。
ハローワークを使うメリットは採用コストがかからない、けっこうたくさんの人が利用するということです。
デメリットは掲載や選考などの手続きに手間がかかる、情報量が少ないので自分が採用したいと思うターゲットと違う人が来る可能性があるというところです。
1-3 人材派遣を使う
人材派遣会社が雇用する派遣スタッフを時給いくらという形で借りてくる方法です。
一般派遣は人材の年齢や性別を指定できないことや、派遣スタッフの事前面接や履歴書の確認などは一切認められていません。ただ紹介予定派遣は認められています。
一般派遣は業務の期間だけ就業する非常用雇用です。登録型派遣とも言われ、一般的になります。
紹介予定派遣は将来社員として雇用することが予定されていて、最長6ヵ月派遣スタッフとして雇用している。
派遣スタッフは人材派遣会社と雇用契約を結んでおり、給料の支払いや社会保障の手続きなどは人材派遣会社が行ってくれます。
こちらは人材派遣会社と労働派遣契約を結び、人材派遣をお願いする代わりに派遣料を支払う形になります。
人材によって様々ですが、専門職やスキルが高い方ほど時給は高くなります。
メリットは必要な時に必要な人材を期間雇用することが可能という点です。あとは教育の人件費、採用コストの削減ができます。
デメリットは派遣するスタッフを選べない、自社の社員として育たないなどが挙げられます。
1-4 SNSを使う
今では、「Facebook」「LINE」「Twitter」などSNSを利用して採用活動を行えます。
企業と採用ターゲットがSNS上で情報公開を行って、コミュニケーションを取り、お互いの理解を深めることができます。
最近では、内定者の辞退を防ぐために囲い込みとしても利用されています。
メリットは拡散力がすごいということ、さまざまな人材と出会えることです。
デメリットはすぐに採用に直結しない、常に情報を発信し続けなければならないことです。
1-5 友達に紹介してもらう
言葉の通り友達に紹介してもらう形です。友達に限らず、親族や社員というケースもあります。
「縁故採用」といわれますが、最近では「リファラル採用」といわれることもあります。
紹介なので媒体などを使うよりは信頼性があります。ただ自社の仕事内容と合うかどうかは別問題になりますので、そこのところは慎重に見極めなければいけません。
メリットは広告費がかからない、紹介者からどんな感じの人かを詳しく聞けるということです。
デメリットは仕事内容とマッチするとは限らない、紹介者によっては気を使うことです。
1-6 店頭に掲示
店舗を経営している経営者なら店頭に掲示することも可能になります。
お客さんの中で興味がある人が声をかけてきて面接して、採用するケースも少なくありません。
店を利用している人なので、どんな雰囲気なのか、働いている人はどんな人がいるのかをわかっているので採用になった場合、すぐに店の雰囲気に慣れることはできると思います。お店が好きで来てくれているので、自社の魅力を伝える必要もないので手間がかからないです。
メリットは広告費がかからない、即戦力になりやすいということです。
デメリットは不採用の場合、お客さんとして来てもらえる可能性が低くなる、仕事内容とマッチするとは限らないということです。
2.求人媒体の種類
2-1 Web媒体
今もっとも需要が増えているのがWeb媒体です。Web媒体というよりは求人サイトや転職サイトといったほうが分かりやすいかもしれません。
ほとんどの方は、スマホを持っているのでいつでもどこでもネットにアクセスすることができ、求人サイトを検索して条件に合うところを探しアポを取ることが簡単にできます。
あと前までは電話して面接の日時を決めたりしていましたが、今ではメールだけでもできる形になっています。
いちいち電話してみたいな手間が省けて、簡単に応募できますので便利です。
ただ電話で話すときに比べると、約束した面接日に来ないというケースも多くなっている気がします。
お互いの声を聞くことなく、ただ文章だけのやり取りなのでコミュニケーションは最初の段階では取ることができないのでリスクは高くなるかもしれませんね。
それでも便利なことには変わりありません。
メリットは応募しやすい、簡単に検索できるのでたくさんの人に見てもらえる。
デメリットは面接に来ない確率が高い、掲載料金が高い。
2-2 紙媒体
応募者は設置してあるところに行って持ち帰ることができます。Web媒体に比べると比較的に掲載料も少し安くなっている。
紙媒体はメールの応募はできないので、直接担当者に電話をして面接の日時を決めたりします。
お互いの声を聞いて話すことができるので、面接に来ないというリスクは少なくなります。
メリットはWebよりも料金が安い、コミュニケーションが取りやすい。
デメリットは設置してある場所に取りに行かなければいけない、手間がかかる。
2-3 店頭に貼る
みなさんは1回はやったことがあると思いますが、店舗経営されている方は店に貼ることができます。
内容は1-6でお伝えした通りです。
3.採用に導く方法
3-1 採用する人の明確化
「採用する人の明確化」は求人をする中で、もっとも重要なことになってきます。
実際は明確化されていない店舗経営者や中小企業が多くいます。
求めるスキル・経験・年齢・性別・性格などがしっかりと明確化されていないと、ブレが生じます。ブレが生じれば本当にほしい人材が来なくなり、高いお金を払って媒体に掲載しても無駄になってしまいます。
しっかりとターゲットを絞りましょう!
ターゲットが明確化されると、どの媒体で募集するか、どんな人を採用するかがしっかりと具体的になり、戦略を立てることも容易になります。
ターゲットが明確されることで、求人媒体も選んで活用することができます。
中途採用に強い、IT業界に強い、営業職に強い、女性採用に強い、新卒採用に強いなど自社に合ったものを選べるということです。
3-2 自社の魅力の明確化
相手にしっかりと自社の魅力(強み)を伝えなければいけません。
自社で働くとどんな感じになれるのかを具体的に示すことや、得られるものをしっかり伝えることです。
魅力があれば応募者も「ここで働いてみたいな」と思えるわけです。
働く環境が良いということはもちろんですが、まずは自社の魅力を考えましょう!
特に自社のホームページを持っているのは強みになります。
どんな感じのところなのかインターネットで見ることができるので。
まとめ
自分は月何十万という求人広告費を使った経験もあります。いい人が面接に来て、採用できて、長い期間働いてくれる。
これが一番理想的だと思います。
しかし現実は全く違います。全然面接に来ない、採用できてもすぐに辞める。
これが現実です。
でも全然面接に来ないのも何かの理由があります。自分の店舗や会社の魅力がしっかりと伝わっていないことや、働く環境があまり良くなく続かないなど問題はたくさんあると思います。
まずは自分のところの問題点をしっかり改善していき、魅力(強み)をしっかりと伝えていきましょう。