ビジネスをやっている社長ならば、ずっと付き合っていかなければいけない問題が従業員のマネジメントです。
一人でビジネスをやっている、外注で委託しているのであれば社長であるあなた自身のモチベーションをあげて業務に取り組めばいいのですが、従業員を雇って業務をしている場合にはそうはいきません。
従業員にどれだけ高い生産性を生み出してもらうことによって会社の売上が大きく変わってくるのです。
社長のあなたとは違い、従業員は常にモチベーションが高いわけではありません。
では、どうやってモチベーションが高い状況をつくり、より高い生産性を生み出してもらうのか?
これを知っているのと知らないのでは今後、会社の売上は大きく変わってくることでしょう。
もっとはやく知っていればよかった、、、と後悔しないためにしっかり読んでください。
1.あなたの方針でモチベーションアップする
会社の方針=あなたの考えかたひとつで従業員の働きかたは大きく変わることは間違いありません。
あなたがブレブレの経営をしていると従業員はついてきません。
それはそうですよね。
言っていることとやっていることが違うわけですから、従業員からしたら言ってること違うじゃんとなってしまうのは当然です。
基本の方針は決めてしまえばそれに従って業務をこなしていけば問題はないでしょう。
しかし、売上目標であったり提供するものなどが常に変化することに関しては、あなたの考えを従業員としっかり共有してやっていく必要があるのです。
あなたが従業員に指示して、徹底的にやらせていくことはあまりオススメしません。
なぜ、オススメしないかというとやらされている感があるからです。
ここで勘違いしてはいけないのは、まったく指示をしないということではありません。
あなたが指示をして適材適所で従業員に業務をこなしてもらうことができるなら、それは生産性にもつながるので問題ありません。
でも、やらされている感をもってしまえば仕事することが楽しくなくなり、いずれ辞めてしまう可能性があるのです。
それはお客さんに商品やサービスを提供することと同じですね。
お客さんに押し売りをして買わされたと思われるのではなく、お客さん自身が買いたい、利用したいと思ってもらうことがいい関係を続けていける方法なのです。
従業員にも自分から主体的に業務をこなしてもらい、仕事が楽しいとなることであなたとのいい関係を長期的に続けていくことができるのです。
その結果、自分から考えて行動することにより仕事に対して充実感が生まれ、モチベーションがアップするのです。
具体的になぜモチベーションがあがらないのか考えてみましょう。
人がモチベーションをあげるのには、ある条件が必要なのです。
この条件を設定することができれば、従業員の仕事への取り組み方は大きく変わってくるのです。
休日、炎天下のなかテニスをしたり、ゴルフ場に行ってゴルフをしたり、氷点下のなかスキー場に行ってスキーやスノボーをやったりと過酷な状況のなかでもお金を払ってまでやるのはなぜでしょう? 汗だくになりながら、、筋肉痛になりながら、、
この状況になったとしてもモチベーションは下がらず、気持ちがいいと感じる。。
あなたは考えたことがあるだろうか?
これが仕事だった場合、炎天下や氷点下のなかで仕事をしていたら、それだけでモチベーションは失われてしまう、、、
あなたも覚えがあるのではないでしょうか?
なぜこんなにもスポーツをやっているときと仕事をやっているときとではモチベーションに差が生まれてしまうのか。
答えは、
目標や進歩の状況がはっきりしていないとモチベーションがあがらない
ということです。
例えば、スポーツだと「上手くなるぞ」「スコア100切るぞ」「試合に勝つぞ」など目標や進歩の状況がはっきりしているのです。
これが仕事だと目標や進歩の状況が曖昧なことが多く、これがスポーツをやるときと仕事をやるときのモチベーションの差になっているのです。
仕事でもスポーツと同じように目標と進捗状況をしっかり明確にして、スコアを測定する。
そうするだけでも、従業員のモチベーションは格段にアップするのです。
2.どうやって評価するのか
一番難しいことは、従業員をどうやって評価するかではないでしょうか?
評価するといってもさまざまではないでしょうか。
例えば、
・成績のいい従業員に対して給料をアップする
一番簡単な方法ですよね。
成績がいい人には報酬をアップしますよ、と基準を決めておけば評価になりますから。
きちんと頑張った人を評価しますよとしっかり提示できることがメリットです。
・チームで目標を決めて達成する
個人ではなくてチーム全体で目標を決めて利益を分配する方法です。
チーム全体であればみんなで協力しあって仕事に取り組めることが最大のメリットです。
・勤務態度や欠勤、早退がなく会社に貢献してくれる
しっかりと勤務態度を評価することによって、社長であるあなたが従業員のことを大切に思っていますよと伝わります。
雇われている人にとっては、きちんとそういうところを見ているだけでも嬉しいものです。
モチベーションの持続にメリットがあります。
などなど、あなたの方針ひとつで従業員に対してさまざまな評価ができるのです。
それはモチベーションアップにもつながるというわけです。
あなたの業種によっても評価するポイントはさまざまだと思います。
ただ、どんな業種でもひとつだけ気をつけなければいけないことがあります。
それは、
1.売上目標だけを重視しすぎない
2.同じ従業員同士を競わせない
です。
それでは解説していきますね。
1.売上目標だけを重視しすぎない
これは売上目標を決めることが悪いといっているわけではありません。
売上ばかりに目を向けていると、利益などはおかまいなしになってしまう可能性があるのです。
そうなればどうなるか、、、
社長であるあなたならおわかりですよね。
売上があがることに従業員が必死になってしまい、どんな手段を使っても売上をあげるという形になってしまうのです。
例えば、
・経費をかけてでも売上をあげる
従業員としては売上をあげればいいわけですから、経費がかかったとしてもおかまいなしです。
当然ですよね、、、売上を目標にしてやっているわけですから、、
マッサージのキャンペーンで
「1万円のコースを受けてくれた方に5千円分のサービス券差し上げます。」
これだと普段の単価が4千円だとした場合、1万円になり6千円もアップするわけですから、売上目標を達成することは間違いありません。
しかし、6千円分利益がでたとしても、経費で5千円使っているわけですから千円しか利益がでてないことになります。
細かくいうと、人件費や家賃などその他の経費含めれば赤字になります。
あなた自身が評価する基準をしっかり決めてやっていかなければ、大変なことになるので間違わないようにしましょう。
2.同じ従業員同士を競わせない
この問題で必ず出てくることがあります。
それは、従業員同士が協力して業務をやらないことです。
それはそうですよね。協力しないで自分のことを考えて売上をあげればいいわけですから。
まわりはみんなライバルになるわけですから、相手を蹴落としてでもやろうとします。
それでは足の引っ張り合いになり、ギスギスした関係になることは目に見えています。
このことを十分に気をつけながら、従業員を評価するようにしてください。
一番のオススメは、チームで目標達成をさせていくことです。
目標は売上にするのではなく、利益をあげることを目標にするのです。
詳しく伝えるとしたら、
「粗利でチームに分配すること」
そうすれば、余計な経費を使うことなく、まわりのことも蹴落とすことなく協力しあって目標達成することができるのです。
3.コミュニケーションをこまめにとる
あなたは従業員とこまめにコミュニケーションをとっていますか?
従業員のモチベーションをあげて維持するのに外せないのが、あなたが積極的にコミュニケーションとるということです。
社長と聞くだけで身構えてしまう経験ってありませんでしたか?
こちらがいくら普通に接していたとしても、従業員は緊張してしまうものです。
言いたいことをいえずに淡々と業務をこなしているだけになってしまいます。
はたしてそれでいいのでしょうか?
才能があって自分一人の力で会社を大きくして、ワンマン社長のように自分の我が道をひたすら進むという方もいるのは事実です。
でもそれってごくわずかです。
少なくとも私は才能はなく、凡人なので誰かの力を借りていかなければ仕事はできません。
だとしたら、自分の欠点を補ってくれる人がいたほうがいいと思いませんか?
会社の従業員のことを家族という人もいると思いますが、少なくともチームであることにかわりはありません。
会社や個人でビジネスをされている方でも目標があってその目標に向かってチーム全体で達成するために努力をする。
それが本来のあり方なのです。
もっともっとチームとコミュニケーションをとってください。
一人ではできなかったこともチームで達成できることがあります。
あなたの考え方の共有、目標、今後の展開、商品やサービスの改善策、などをしっかりと定期的に話す時間をとってください。
まとめ
整理していきましょう。
1.あなたの方針でモチベーションアップする
2.どうやって評価するのか
・売上目標だけを重視しすぎない
・同じ従業員同士を競わせない
3.コミュニケーションをこまめにとる
になります。
従業員の仕事の効率化をはかるためには、モチベーションをしっかりと高い状態を維持しいてもらうことが会社にとっても、あなたにとってもプラスになることは間違いありません。
あなた含め、従業員もしっかりと同じ方向を向いているのかが、とても重要になってくるのです。
こまめにコミュニケーションをとることで、方向性のズレをなくす意味でもしっかりやらなければいけません。
かなり面倒であることは確かです。
面倒でも従業員のマネジメントをするということは、社長であるあなたの役目なのです。
自分でやったほうが明らかに早いと思うこともあるでしょう。
それは当然ですよね。
社長であるあなたが主体となってビジネスをやっているわけですから。
従業員のマネジメントも社長の仕事と考えてください。
それは、あなたではなくてもできる作業は従業員やってもらうこと。
それをやってくれる存在を育てることなのです。
結果、あなたは本来やるべき仕事に集中することができるのです。
どの程度の規模でビジネスをするのかでもかわってきますが、年商1億円でやっていこうと思っているのであれば、さけては通れない道ですよ。