自社の強み、店舗の強み、自身の強みなどあなたのビジネスの状況によってさまざまだと思います。
業種によっても強みはさまざまですし、同じ業種でも人によって強みはさまざまになってきます。
では強みを知るためにはどうすればいいのか?
「得意なことはなにかを考えること」
です。誰しも得意なことは必ずあります。なかなか自分では当たり前にやっているので気がつかないのです。ところが、実際は他の人からすればすごいなって思われたりすることもあります。
そうはいっても得意なことなんてないから強みがないよって思われている方もいらっしゃるかもしれません。
ゼロからの強みのつくりかたをお伝えします。
1.ゼロから強みをつくるためにやること
ゼロから強みをつくるのって大変だなと思っていますよね。
その考えは正しいです。
ゼロから強みをつくるのってけっこう大変なんです。
今の世の中、さまざまな業種の仕事であふれています。
しかもあなたの業種で考えていただくと、同業者とかライバルとかっていう人はけっこうの数が存在していると思います。
そうなればやっていることは他とさほど変わりはないと思います。
ではどこで差をつけているのか?
それは「付加価値」の部分なんです。
確かに料金の部分でも差はつけられると思います。
ただ料金を安くすれば、あなたの商品やサービスを利用してくれるのかっていうと一時はそれでお客さんが増えて売上もアップすると思います。
でもそれは本当の強みにはならないのです。
他の同業者が同じ価格でやってきたとしたら、別にあなたのところではなく利用しやすいところで利用すればいいやとなってしまうのです。
お客さんがあなたのところでなければいけないという強みが必要なんです。
それが「付加価値」ということです。
商品やサービスに見合った料金設定でなければいけないのです。
そうでなければその商品やサービスに対する価値も下がってしまうことにもなります。
まずは「付加価値」を考えることからやってみてください。
2.ゼロからの強みのつくりかた
前に東伊豆のホテルに宿泊した時のお話をさせていただきます。
僕の両親と弟夫婦と弟夫婦の子供たちで旅行に行きました。
子供がまだ小さいために、普通のホテルだと他のお客さんに迷惑がかかってしまうので、子供連れでも大丈夫の宿泊施設を探しました。
ところが伊豆で検索したところなかなか小さい子供が快適に泊まれて遊べるホテルが見つかりませんでした。もしかしたら、自分の探し方に問題があったかもしれないのですが、それでも数は少なかったかと思います。
探した結果、とある小さい子供連れ歓迎のホテルがあり、そこに泊まることにしました。
けっこうファミリー層のお客さんが多く、カップルや子供連れではないお客さんはほとんどいませんでした。
一番驚いたのは、昔はパーティールームか結婚式場で使っていたと思われる場所を子供が遊べるトランポリン、ゲーム、おもちゃの車、滑り台などの子供たちにとってとても魅力的な空間になっているのです。
前まではファミリー層がターゲットではなかったと思います。しかし、今ホテル業界も大変で他とは違う強みをつくったのだと思います。
なかなか小さい子供が快適に泊まれる場所がないので、子供たちが遊べる場所をゼロからつくって、ファミリー層をターゲットにするという考えは正解だと思います。
ファミリーで伊豆にいくならそこのホテルということになり、リピートにも繋がるのです。
現に小さい子供が快適に泊まれる場所が少ないので、市場としては独占できる可能性もあります。
子供の親も周りを気にすることなく泊まれるし、ホテル側も宿泊してもらうことで売上にも繋がるのでお互いにWin-Winになるのです。
ここでホテルにとっての「付加価値」はなにかと考えたときに、子供たちが快適に泊まれる空間ということになります。
子供たちがおもいっきり遊べる場所がホテル内にあり、僕が行った時期は利用できなかったのですが、プールもありました。子供たちにとって最高の遊び場ですよね。
なかなか小さい子供向けを前面に押し出しているホテルがないなか、料金を安くする必要もなく自社の強みを生かしてやっていけるのです。
ではあなたはどの人をターゲットにしてゼロから強みをつくりますか?
「需要はあるけど他がやっていないことをリサーチする」「お客さんの声をアンケートなどで聞く」「全く他がやっていないことをゼロからつくる」
それを考えることであなたしかできない強みができるのです。
まずは料金を下げてお客さんを獲得しようとする考え方を捨ててください。あなたのビジネスでどのような付加価値をつけることができるのかをしっかり考えてみてください。
きっといいアイディアが見つかるはずです。
行動しなければ何も変わりません!
是非、参考にしていただき自社の発展に繋げてください。